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2019年5月20日

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脳活バランサーCogEvoのスポーツ脳振盪での活用について2つのジャーナルで紹介されました

スポーツによる脳振盪から復帰するためにリハビリテーションを行うには多面的な評価が必要とされており、そのリハビリテーションプログラムの中で脳活バランサーCogEvoを活用した認知機能評価の取組みについて、2つのジャーナルで紹介されました。

◆山田睦雄,スポーツによる脳振盪のリハビリテーション,臨床スポーツ医学,36.3,296-305,2019
◆山田睦雄,ラグビーの脳振盪へのテクノロジーを用いたアプローチ-脳振盪の管理-,フットボールの科学,14,1,18-25,2019


脳振盪後の競技復帰に際して現在は頭痛・頸部痛や嘔気・精神症状・バランス障害・前庭機能障害・認知機能障害など、多面的に評価が必要とされており、自覚症状を含んだSCAT5(スポーツにおける脳振盪評価ツール)だけで補いきれない項目を脳活バランサーCogEvoも含めた評価項目を使用しています。

これらの評価をGRTP(段階的な協議復帰)の最中におこなって、すべての評価項目が完全に正常化し問題ないことが確認された場合においてラグビーへの復帰を認めています。

15年ほど前は脳振盪の主症状は意識消失であると考えられていましたが、その後、死亡事故や後遺症の問題でNFLなどの世界のスポーツで訴訟が相次ぐ中、脳振盪のマネジメント研究が進み脳振盪の症状や兆候が多岐に及んでいることはスポーツメディカルの現場では理解されてきています。また、脳振盪は他の外傷を受傷するリスクが高く、脳振盪の復帰には段階的なリハビリテーションが必要とされています。
スポーツにおける脳振盪の詳しい説明は下記リンクを参照
<認知機能と社会生活「脳振盪」>

今年はラグビーのワールドカップが、来年はオリンピックの日本開催が控える中、スポーツへの関心度が高まる一方でスポーツ外傷、特に長期的な影響のある脳振盪の対策が様々なスポーツ分野で定着していくことが期待されます。
執筆者の山田睦雄先生(流通経済大学スポーツ健康科学部・教授)は、ワールドラグビーの医務委員会でプレイヤーウェルフェア(選手の福祉・健康)を推進してきたメンバーの1人で、ワールドラグビーが中心となって、世界各国の、すべてのラグビー関係者に安全なプレーや救急救命の指導をされています。
山田先生は「脳振盪のように症状が多岐にわたり複雑であることが多い疾患は多面的な評価が必要であり、診断評価にコンピューターアプリを使用することで医科学とテクノロジーがリンクして正確なマネジメントができるようになる可能性がある。簡便に行うことができる脳活バランサーCogEvoがスポーツの現場で利用されることが期待される。」と語っています。