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2019年4月16日

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関西医科大学の木村穣先生が『脳活バランサーの有用性の検証と神戸市モデルの開発について』講演されました

神戸医療産業都市推進機構(理事長:本庶佑先生)が主催する「第7回ヘルスケア健康セミナー」が4月7日に開催されました。当日は、木村穣先生(関西医科大学健康科学科・教授)が『脳活バランサーCogEvoの有用性検証と神戸市モデルの開発について』というテーマで講師の一人として登壇され、脳活バランサーCogEvoによる認知機能低下の予防効果と、行動変容に与える影響について講演されました。


本研究は、神戸市の公益財団法人神戸医療産業都市推進機構が募集したヘルスケア開発市民サポーター(1600名以上が登録)を対象に、脳活バランサーCogEvoによる認知症予防効果やプログラムの参加意欲・継続率及び、予防行動の発生状況や健康維持増進に向けた行動変容の実施状況を明らかにし、その有用性を検証することを目的としています。
モニター試験の具体的内容は、《脳活バランサーCogEvoの実施前後で認知機能が変化するか》、また認知機能以外にも《気分》《QOL(生活の質)》《自己効力感》《疲労感》《身体活動量》、そして《認知症に対する予防行動が高まったか》等を確認するものでした。

研究結果については、脳活バランサーCogEvoを用いた認知機能トレーニングにより認知機能が改善する可能性があることや、認知機能を見える化することで予防行動に取り組む人が増加したことがわかりました。
予防行動については、《介入前に認知症予防の必要性を感じている人は、新たな予防行動を起こした比率が高かった》《介入前に認知症予防の必要性を感じていない人でも、介入後に半数の人は必要性を感じるようになった》というように、「認知機能がわかることで予防行動につながる」との結果になりました。
また、脳活バランサーCogEvoに搭載されている12種類のタスクを活用して認知機能別にトレーニングを行った結果、《心の健康》《疲労感》《気分》の変化等の効果が見られました。

 
関西医科大学健康科学科・教授 木村穣『脳活バランサーCogEvoの有用性検証と神戸市モデルの開発について』「第7回ヘルスケア健康セミナー」2019年4月7日講演資料より引用