3月16日に県政150周年記念事業「認知症予防と神戸モデル」(主催:神戸健康大学)セミナーが開催され、”認知症になっても安心して暮らしていけるまち”を目指す神戸市での取り組みについて、神戸の認知症に関する産官学の識者の一人として弊社社長が「認知機能の見える化で、認知症予防」をテーマに講演しました。
当日は市民、医療・介護分野の専門職、神戸および近隣の自治体職員の方々など、300人近い参加があり、認知症に対する関心の高さをうかがう機会となりました。
神戸市では、平成30年4月より「神戸市認知症の人にやさしいまちづくり条例」を施行しており、認知症の人への更なる支援として、認知症の早期受診を推進するための診断助成制度や、認知症の方が外出時などで事故に遭われた場合に救済する事故救済制度の創設し、全国に先駆けた神戸発のモデルとして注目されています。
一方で、生涯現役が叫ばれる中で、多くの人が高齢になっても働き続けることが期待されており、市民の一人ひとりがその人らしい社会参加が実現できるよう、医療や介護だけでなく、地域や職域における様々なコミュニティが連携し、早期に認知機能の変化に気づき予防行動につなげていく環境づくりが必要となります。
今回のセミナーをきっかけに、認知症になっても安心できるやさしいまちづくりとともに、「認知症にならないためのまちづくり」、として“共生と予防”が一体化した新しい「神戸モデル」の構築が期待されます。